池袋本町
区域図
防災生活圏促進事業
池袋本町地区は、東京都による地域危険度では危険度の高い地区に位置づけられています。
そこで豊島区では、1995年(平成7年)から2004年(平成16年9まで、防災生活圏促進事業を行いました。
住民参加の計画づくり
防災生活圏促進事業では、地元の池袋本町地区防災まちづくりの会が、街を点検し、計画を立案しました。
その計画に基づいて、3つの学校に井戸ひろばをつくり、また、JR職員住宅跡地を公園にする計画づくりを行いました。
また、防災まちづくり祭を毎年開催し、子供からお年寄りまで多くの区民が楽しみながら学べる防災訓練を行いました。
事業は2004年(平成16年)に終了しました。
居住環境総合整備事業
池袋本町地区では、10年間の防災生活圏促進事業では十分に安全性が向上しえなかったことを受け、2005年(平成17年)から、居住環境総合整備事業を行っています。
清掃車庫跡地の公園づくり
地区内にある東京都の清掃車庫を区が買い取り、公園にする計画づくりをおこないました。
防災生活圏促進事業
池二小井戸ひろば
民間防災井戸
3つの井戸ひろば
防災生活圏促進事業では、多くの計画の中から水利計画を重点的に行いました。
その一環として、地区内にある3つの学校(池袋第二小学校、文成小学校、池袋中学校)に、井戸ひろばを整備しました。
井戸ひろばはそれぞれの学校ごとに、学校、PTA、まちづくりの会が井戸ひろば検討会を組織し、計画づくりを行いました。その結果として、深さ50mの深井戸や5tの貯水槽、防災機材倉庫などを整備しました。
民間防災井戸の整備
また、地区内にある民間の防災井戸を誰でも使えるように整備しました。
JR職員住宅跡地の公園計画
防災ひろば
池二小の学校園づくり
計画づくり
地区内には約4000uと約2000uのJR職員住宅がありました。それを豊島区が買収し、公園と防災施設用地として整備することになりました。
そこで防災まちづくりの会では、新たにメンバーを募集して防災ひろばの会をつくり、計画づくりを行いました。できあがった計画案は、会によって地元に提案され、意見を伺ったあとに豊島区に提言されました。
住民参加の暫定利用
ひろば検討会では、更地になったひろばが公園として整備されるまでの間、暫定的な利用をできないかと要望しました。
暫定利用は管理上の問題が生じるために朝晩は鍵の開閉をする必要があります。そこで、豊島区と協働で鍵の会を組織し、朝晩の鍵の開け閉めや定期的な清掃などを行いながら暫定利用を行いました。
その後、暫定利用ひろばは、小学校の学校園やプレーパークとしても利用され、地域の人々に親しまれてきました。
しかしながら、豊島区の公共施設再配置計画により、4000uの敷地は学校用地とすることが決定されました。公園用地は地区内の別の場所に確保することを条件に計画は中止となってしまいました。
防災まちづくり祭
楽しみながら学ぶ防災訓練
防災まちづくりの会では、1997年(平成9年)から2005年(平成17年)まで9回にわたり、防災まちづくり祭を開催しました。
この防災まちづくり祭は、子供からお年寄りまで楽しみながら参加できる防災訓練として行われたものです。毎年200〜300人もの住民の方々が参加してくださいました。
主催は防災まちづくりの会ですが、各町会が共催として参加し、毎年交代で役割を分担しました。これによって、町会どうしの横のつながりも強化されました。
居住環境総合整備事業
防災施設用地の歩道整備
防災施設用地の歩道整備
居住環境総合整備事業として、地区内の道路づくりがあげられました。すぐにできる所として、防災施設用地(2000u)があげられました。敷地内に歩道を設置し、これまでコンクリートのよう壁だった部分を緑化された法面としました。
これによって、歩きやすくなると共に、広々とした景観が実現しました。
オープニングでは、参加者全員でテープカットを行いました。
参加者全員のテープカット
清掃車庫跡地の公園づくり
検討会の様子
電車の見える公園
電車の見える公園
JR職員住宅跡地の公園が中止となりましたが、その後、豊島区では地区内にある東京都の清掃事務所の跡地を公園にすることにしました。地元の方々と新しいまちづくりの会の皆さんで、検討会をつくり、計画案を作成しました。
それを受けて豊島区では電車の見える公園を整備しました。
詳しくは電車の見える公園をご覧ください。