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女性を対象としたインテリアとは?

女性に来ていただくために

最近、店舗をはじめとしていろいろな業種で女性に喜んでいただけるインテリアということがテーマになっています。
女性向けの店舗でもないのにあえて女性に喜んでいただくようなインテリアをめざすということです。女性が喜ぶインテリアにすれば、子供も一緒に連れてくるし、男性も女性の評判を聞いて来てくれるというのです。

感動と体験をつくる

それに関連して、思い出した本があります。「ニーズを聞くな!体験を売れ!」(藤村正宏著 オーエス出版社)という本です。これまでのマーケティングでは、消費者のニーズを調査して商品企画を考える方法が一般的ですが、どんなに客のニーズに合わせても、そこには感動がないため売れる商品は作れないという内容です。必要なのはいかに顧客に感動を与えるかで、感動を与えるためには体験をつくることが大切だということが書いてあります。売るべきなのは「体験」や「ライフスタイル」「価値」だということです。

例えば喫茶店のスターバックスは、カフェのあるライフスタイルを提供したから大ヒットしたのです。消費者のニーズの調査からは、あのスタイルは出てこないでしょう。そして新しい商品を開発する時の手法として、モデルを決め、そのモデルとなる人の価値観やライフスタイルを徹底的に想定して考えるという方法が紹介されています。つまり、多くの人に売れるように最大公約数的な商品を作るより、非常に特徴的な人のための商品を徹底的にこだわって作るほうが、より新鮮な体験を提供でき、結果として消費者に受け入れられるということです。

その手法は店舗のインテリアにも応用できます。女性向けのインテリアという考え方もそうですし、もっと極端に誰かをモデルにして(しかも近所にはいないような人)、その人向けのインテリアを考えてもいいのです。例えば、女優の鈴木京香さんをモデルにして、彼女は木を使った落ち着いたインテリアが好きで、観葉植物はベンジャミン、生花は赤いバラ、椅子は一人がけの黄色い布地のもの、照明は間接照明で、読む雑誌はMORE、BGMはクラシック……という具合に。それが徹底していればいるほど、1つの体験をつくることになります。
そうやって作られたインテリアが、お客さんの体験を刺激し、1つのライフスタイルとして受け入れていただくことができると思います。

女性の為のインテリア1

男性と女性の違い

インテリアの好みは人それぞれです。しかしだからといって万人向けにしては特徴のないものとなってしまいます。女性に喜んでいただけるインテリアを考える時に、男性と女性の違いというものも意識する必要があるでしょう。男性は一般的にクールでシンプルな雰囲気を好むようです。それに対して女性は、暖かみがあり、落ち着ける雰囲気を好むように感じます。

物に対する基準の考え方も違うようです。ニーズに対応して動くのが女性的とすれば、基準を決めてそれを守るようにすることが男性的とも言えます。いろいろな店舗を見ていると、多くのところで何年か経つと最初のイメージが変わってしまうところがあります。それはインテリアをどうするかと言う基準がないからです。体験をつくるということに主眼をおいて、インテリアをどうするかを決め、それを維持するように努めることが必要だと思います。

喫茶店のくつろぎ

さて、体験をつくると考えた時に、前述のモデルを想定するという方法もとても参考になりますが、最近、オープンしている喫茶店からも多くのことを学ぶことができます。その特徴は、くつろげる雰囲気づくりということです。
女性はおしゃれなインテリアが好きです。それと同時に家にいるようなくつろぎを求めます。その上で、きれいに片付いていて気持ちのいいことを望む人が多いのです。おしゃれ、くつろぎ、片付いている。この3つを自宅で実現することはなかなか難しいものです。喫茶店に入ってゆっくりするのは、その3つが叶うからです。
人気のある喫茶店を見ると、そのへんのバランスが良く出来ていることが判ります。つまりおしゃれすぎてはかえって緊張してしまいますし、散らかっていては気分がよくありません。自宅のようなくつろぎがありながら、自宅とは違う。その大きすぎない隔たりが心地よさにつながっているのではないでしょうか。

女性の為のインテリア3

くつろぎの工夫

くつろげる喫茶店には、いろいろな工夫があります。テーブルの上や壁面にはいろいろな小物が置いてあったり絵が飾ってあります。これも家にいるような雰囲気づくりの1つです。椅子はいくつかの種類がおいてあり、それぞれがいろいろな雰囲気の場所を作っています。
喫茶店はリピーター産業と言われます。一度来たお客さんに、また来ていただくことがとても重要な商売です。そのためにいろいろな場所を作って、気分を変えて座ることができるようにしたり、小物から新しい発見をしたりできるように考えているのです。

女性の為のインテリア2

株式会社コムネット Together 連載 「いきたくなる歯科医院」より転載

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