住宅の建て替えを考える時に、大切なのはその動機と、そこで何を大切にしたいかということです。 そのうえで、それを実現するために誰に相談するかを考えます。
建て替えの動機
建て替えをお考えになる動機はなんでしょうか。建物の老朽化、設備の老朽化、家族の変化などいろいろな動機があるでしょう。その中でどの動機が一番でしょうか。
建て替えかリフォームか
もし、建物がそれほど老朽化しておらず、他の動機による建て替えをお考えでしたら、リフォームという方法も検討されます。建て替えは今の問題点を根本的に解決するにはよい方法です。しかし費用もかかり、その期間の仮住居などの負担もバカになりません。一方リフォームでは、費用の掛け方によっては根本的な解決に近い効果を得られる場合もあります。いずれにせよ、費用とそれによって得られる効果を比較してもっともよい方法を選ぶ必要があります。
大切にしたいこと
建て替えでもリフォームでも、工事の目的をはっきりさせることが大切です。いろいろな目的があげられると思いますが、その中で何を一番大切にしたいかをはっきりさせるのです。そのためには 漠然と部屋数はいくつほしいとか、システムキッチンにしたいということではなく、新しい家でどんな生活をしたいかをイメージするとよいでしょう。例えば家族の団欒を一番に考えたいとか、老後の暮しに配慮したいなど、生活の視点から家を見直すと具体的なイメージがわきやすいと思います。
建て替えの資金
建て替えには大きな資金が必要になります。自己資金の他に借り入れを考える必要もあるでしょう。一般的には住宅金融公庫や年金融資などの公的融資と、銀行などの民間融資を組み合わせることが多いでしょう。 また建て替えには、建築工事だけでなく登記や税金の費用、引越しや仮住居の費用、建て替えに合わせた家具などの費用も見込んでおく必要があります。それらをふまえて余裕がある資金計画とし たいものです。 エコラインでは、シンクネットというグループに参加しています。このグループは設計事務所が集まって、中間の代理店を少なくして資材などを安く調達し、少しでも工事費を下げる活動をしているものです。そういったものを活用してローコスト化を図ることも必要でしょう。
まずは相談
建て替えを決心し、資金の目処もついたら、いろいろな所に相談することになります。相談の相手としては、大きく3つあります。ハウスメーカー、工務店、設計事務所です。それぞれ一長一短があります。私が書いた「建築家の仕事」でもふれていますが、それぞれの特徴を良く考えて相談してみてはいかがでしょうか。 エコラインではFAXやEメールによる無料相談や、出張相談を行っています。お気軽にご相談ください。